ペットを飼う理由はなんでしょうか?
最近の研究結果では、ペットを飼うことによって幸福度が増すことが分かってきました。
ペットと愛情深い関係を築くことで、幸せを感じる「幸せホルモン」の分泌を促進し、飼い主さんはリラックスできるそうです。
そこで、ペットとストレスの関係について少し調べてみました。
犬を飼うと寿命が延びる理由
いっちー@精神科医さん(@ichiipsy)がツイートされていましたが、スエーデンで犬の飼い主と心血管疾患(CVD:心臓や血管に関連した病気のこと)を調査した12年間の追跡調査結果が発表されています。
犬を飼ったほうが寿命が延びるようです。 #Nature 紙によると、340万人を対象とした12年間の研究では、喫煙や社会的地位などを考慮した後でも、犬と同居していた人の死亡リスクが33%、心血管疾患のリスクが11%減少し、アレルギーや喘息になりにくく、寿命は延びるようです。https://t.co/GihTyfTth2
— いっちー@精神科医 (@ichiipsy) 2019年3月7日
レポートには、犬種別の細かいデータもありますので興味がある方は直接ご覧ください。
念のため直リンク
[blogcard url=”https://www.nature.com/articles/s41598-017-16118-6″]
これは、アメリカ心臓協会が2013年に、犬の飼い主は心血管疾患のリスクが減少していると結論付けた発表を裏付ける形になりました。
スタンレー・コレン氏の著書によると、心理的なストレスを感じている男性は、冠動脈性心疾患を患う確率が83%も高く、また、日本で行われた40~70歳の73,000人を対象にした調査結果によると、日常的にストレスを感じている人は、心臓発作や心臓疾患で死ぬ確率がより高かく、女性の場合は、調査中にストレスの少ない女性に比べ、心臓疾患で亡くなる人が2倍以上だったそうです。
現在ではそういったストレスを軽減してくれる方法のひとつに、ペットを飼うこととが有効とされていて、ペットを飼うこによって、心臓や健康に良く生活の質を向上させる効果が認められています。
具体的には、豪州の調査によれば、ペットを飼っている人とそうでない人では、喫煙や不規則な生活をしている同じグループでも、ペットを飼っている人の方が血圧もコレステロール値も低かったそうです。
また、アメリカ心臓協会で発表された資料によると、株の取引を職業としている男女のグループのうち、ストレスによって血圧を下げる投薬治療を検討中のグループを、投薬したグループと犬や猫をペットとして飼うことに同意したグループに分けて半年間テストしました。
その結果は、ペットを飼った人々の血圧上昇率は、投薬治療のみのグループの半分にすぎなかったとされています。
重ねて、私のようにすでに心臓疾患で入院した経験のある人400人の患者の退院後を追跡調査した結果は、一年後の生存率は、ペットを飼っていない人よりもはるかに高かったそうです。
みなさんが犬を飼った理由
ペットフード協会による毎年の『全国犬猫飼育実態調査』による調査結果にも似たような調査がありました。
犬を飼った理由
この表によると、
- 生活に癒しや安らぎが欲しかった 33.5%
- 生活を充実させたかった 15.1%
- 愛情をかけて世話する対象が欲しかった 12.0%
- ストレス解消、リフレッシュ… 9.7%
- 話し相手や遊び相手として 8.9%
- 運動不足を解消したかった 7.8%
と、なっていて、上記で紹介したように、犬を飼うことでストレスや運動不足を解消できるということを、飼う前に皆さんが自然と分かって犬を飼うと言えます。
心臓疾患と一日一万歩
ペットを飼うことと寿命の関係には、癒しや安らぎなど以外に、犬の散歩による運動も大きいように思います。
現在、私は、心臓リハビリテーション(心リハ)でリハビリを兼ねた運動をしています。
運動をすることで、自律神経のバランスをよくすることが大事で、できれば『一日一万歩の散歩』が理想だと言われています。
こちらも、ペットフード協会の『全国犬猫飼育実態調査』資料です。
一万歩は、普通に歩いてだいたい1時間半ほどです。
私の場合は、雨の日以外は、朝と夕方か夜に犬と共に散歩します。
上記の資料と合わせると、一日2回の散歩で30~60分が理想です。
ほとんどが30分ずつほどなので、なかなか一万歩にはいかないですが、努力目標としています。
まとめると、ストレスや心臓疾患の予防には、犬を飼うことが薬を飲むことよりも効果的で、リハビリにも効果があるということです。
なお、私は違う理由で飼い始めましたので、理由は後付けになりますね…。
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