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カテーテルアブレーション治療で手術の体験談②/人生初めて全身麻酔を受ける

カテーテルアブレーション治療で手術の体験談②/人生初めて全身麻酔を受ける
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今回も、前回の心房粗動アブレーションのときと同様、高周波でのカテーテルアブレーション

アブレーションの仕組みは、異常な電気信号を発生して、不整脈の原因になっている箇所を高周波(電子レンジで加熱する仕組み)によって焼灼する方法です。

前日までのあらましはコチラ。

アブレーション治療で根治を目指すことになったきっかけの記事はコチラ

今回のアブレーションは痛みを伴うらしく、生まれてから一度も経験したことがない全身麻酔で行う旨伝えられている。

それでは、手術当日の様子をご覧ください。

目次

カテーテルアブレーション治療当日の様子と流れ

カテーテルアブレーション治療当日の様子と流れ

 今回の病室は、アブレーション治療のために入院している短期の人ばかりの部屋です。

入院初日にアブレーション手術をした人は、今日の朝に退院していきます。

今回のアブレーション治療までの当日の流れはこんな感じでした。

手術当日の流れ
  1. 朝は、普通に起床する。
  2. 朝ご飯を食べて、看護師さんによる血圧等の測定。
  3. 午前中は、まったりと過ごす。
  4. 手術は、午後2時の予定なので、昼は禁食。
    相方も、午後半休を取って来てくれた。
  5. 浴衣のような手術着と、専用パンツに履き替える。
  6. 予め売店で買うように言われていたアンギオパンツ (血管造影検査用下着)という、お股に穴が空いた専用パンツに着替え準備万端。

↓アンギオパンツ
病院の売店で購入したアンギオパンツ

いよいよアブレーション治療が始まる

香川県立中央病院より

私の前にしている手術がおしていたようで、少しだけ遅れていると少し前に看護師さんに伝えられました。

遅れている→トラブっているという思考になり若干不安になるが、すぐに呼ばれます。

心臓カテーテル室へ看護師さんと車椅子で移動です。

カテーテル室へ着き、車いすから降り、自力で手術台へ移動しました。

手術室の近くで作業されているスタッフさんは10人ほど。

浴衣を脱ぎ、裸になってベッドで座っていると、手際よく身体中にセンサーを付けられます。

バリウムを飲み、前回は、経験しなかった鼻からセンサーを入れられました。

術後、ネットで調べたところ、左心房の後ろに接している食道に穴が開いてしまわない為に、食道へ鼻から温度センサーを挿入し食道内の温度管理をするようです。

横になり、顔にシートが被せられ緊張もMAXに。

多少早くなっていた鼓動が、カテーテル室で鳴る規則正しい音とリンクしていました。

「では、○○さん始めますね。」

執刀医の先生の言葉で、いよいよ手術がスタートです。

まず局部麻酔をされ、首の血管と足の付け根から同時にカテーテルを入れられます。

首からカテーテル(電極カテーテル)を入れている先生に、「深呼吸のような呼吸はしないで。普通の呼吸で」と注意され浅い呼吸に切り替えます。

アブレーション中の様子がわかる手術後に貰ったレントゲン写真

アブレーション中の様子がわかる手術後に貰ったレントゲン写真

この画像は私の身体です。

アブレーション手術中の身体の中はこんな感じで進められます。

鼻から入れた「食道温度センサー」が見えます。

首の静脈からの通されたのは」電極カテーテル」です。

そして、足の付け根からの入れられたのは「アブレーション用カテーテル」。

元々あった「ICDのリード」も2本見えます。

足の付け根から入れた「アブレーション用カテーテル」で焼灼したと聞きました。

間違っているかもしれないです。

実際は、始まってすぐに意識が無くなっていきました。

なんとなく時々目を覚ました記憶がありますが、すぐに意識がなくなったようです。

顔のシートをめくられると同時に目が覚めました。

隣にいた先生に「手術は順調に終わりましたよ。」と大きな声で告げられたことははっきりと記憶しています。

前回のことがあったので、目覚めた今の状況に心底ホッとしました。

手術後3D画像や心電図データを見ながらの説明を受ける

手術後3D画像や心電図データを見ながらの説明を受ける

心房細動のアブレーションの手術は約2時間でした。

全身麻酔で眠らされていたのもありますが、目覚めてからも傷みや違和感は全くなかったです。

手術後は、まだ麻酔が効いていたので病室へストレッチャーのまま戻り、病室のベッドへ看護師さん4人ほどでヨイショの合図とともに移されました。

この時は、まだ薄い記憶しかありません。

その後、しばらくたって先生から軽く説明を受けました。

心房細動の原因となる異常な電気的興奮は、ほとんどが肺から左心房へ入り込む4本の肺静脈という血管が原因とのこと。

そのため、肺静脈と心臓を電気的に遮断する方法が有効と考えられていて、私の場合も、右側2本、左側2本の肺静脈と左房の接合部位を広く囲うように焼灼して不整脈を起こさなくするという方法で実施したそうです。

画像を見ても理解できないと思いますがこんな感じでアブレーションが行われました。

私の心臓で説明すると、の部分が肺静脈です。

アブレーション3D画像の焼く場所

こげ茶っぽい色の点々が左心房の焼灼する場所です。

私の心臓の左心房の焼灼する場所
私の心臓の左心房の焼灼する場所別角度

一度カテーテルアブレーションで焼いて死んだ心筋細胞には、一生電気が流れなくなるそうです。

アブレーション前の左心房

私の心臓のアブレーション前の左心房

アブレーション後の左心房

私の心臓のアブレーション後の左心房

アブレーション前の心電図

私の経験したアブレーション前の心電図

アブレーション後の心電図

私の体験したアブレーション後の心電図

一応、前回の心房粗動アブレーションと今回の心房細動アブレーションで一区切りです。
後は、経過をみてですね。

最後、先生にこう言われて、頷きながら同意しました。

あとは、再発しない事を祈るしかありません。

アブレーション治療がすべて終わってみた感想

アブレーション治療がすべて終わってみた感想

手術後、6時間は絶対安静。

夜には、足を固めているバンドを外してもよかったみたいでしたが、なぜか朝までそのままでした。

昼に眠らされていたせいなのか、まったく眠くなかったです。

片手では不便なのでスマホをいじる気にもなれず、深夜の暗闇で目の前にある私の生体情報モニタの心電図をぼーっとしながら眺めていました。

夜中の病室

しかし、いつの間にか寝てしまっていた…。

しかも朝まで傷みも全く感じず熟睡でした。

朝になって、止血のための足のバンドが緩められました。

朝ご飯前に、歩行訓練も兼ねて、点滴スタンドを付けたままコンビニにお茶と新聞を買いに。

歩いてみても歩行にはまったく問題なく、どこにも痛みは感じなかったです。

動悸が激しくなってから朝夕と2度飲むことになっていた『アンカロン(アミオダロン)』も、手術後飲まなくてよくなりました。

先生から飲酒OKな時期と自己検脈を癖にしたほうがいいとのお話し

先生から飲酒時期と自己検脈を癖にすることとについてのお話し

退院する日の早朝に、今回執刀して頂いた先生からお話がありました。

手首で脈を測る習慣を付けてください。
1ヶ月もすると今どれ位の脈拍数なのかわかるようになりますよ。
脈が飛ぶ感覚も覚えておくことが大事です。

と、以前違う先生に言われたことと同じことをアドバイスされました。

一応脈を測ることを心がけてますが、自己検脈は大事なんだと再確認しました。

経過は良好。
夜間も心房細動などの不整脈も出ていなかったよ。
3か月間、心房細動を発症しなければ根治とみていいでしょう。
飲酒もビールコップ一杯程度ならいいですよ。
1週間したら普通に今まで言われていた量に戻しても大丈夫。

最後に、うれしい報告をされて先生からのお話は終わりました。

その後、何事もなく病室のベッドの上で過ごし、残暑の残る翌々日の午前中に退院となったのです。

実は、退院していい日が日曜日で、退院手続きができないので1日多くなりました。

心房細動の再発の判断は3か月とのことなので、来年早々です。

しかし根治することに越したことはないですが、万が一再発したとしても、次回のアブレーションでの根治率は相当高くなるのでそこまでの心配はしていません。

なぜなら、登山家で有名な三浦雄一郎さんでさえ、なかなか根治しなかったアブレーションの手術を4度もしているのですから。

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