病院には、医師や看護師さんの他たくさんの方々が働いていますし、入院に外来にと患者さんもたくさんいます。
そんな病院に、救急搬送されたICU(集中治療室)から一般病棟まで3か月ほど入院しました。
病院関係者さんだと当り前だと思うことも、患者目線だと意外なことが多かったです。
そんな、入院しなければわからなかった”入院あるある”を簡単にまとめてみました。
当然ネタなので、気楽に読んでいただけたら幸いです。
看護師さんの注射は人によって痛さが違う
いつも「チクっとしますよ。」といわれてから打たれる注射。
入院しなければ、わからなかったことの一つに、看護師さんが採血や点滴の針を刺すときに、痛い(下手な)人と痛くない(上手い)人とがいるということ。
注射を打った時に痛い人は、まだ経験の浅い若い看護師さんに多いと思われがちですが、意外にもそうではなかったです。
キャリアの長い方でも、ほぼ痛くなく注射を打つ人は一握りでしたし、経験の浅い看護師さんでも痛くなく針を刺せる人もいました。
主観ですが、若手ベテラン問わず、痛くなく注射を打つ人は、常に痛くなかったです。
3カ月も入院していて退院する頃には、注射が痛くない看護師さんが、ほぼ完璧にわかるようになりましたw
ICUのころも循環器内科の看護師さんからも多くの看護師さんに打たれていて、痛くない人はいつも痛くないと、なんとなく気が付いてそこから気にしていたのがキッカケでした。
嘘だと思う人は、入院したときにでも観察してみてください。
循環器内科は歯磨きをしているとたまに看護師さんが飛んでくる?
入院していると、何故か歯磨きの回数が多くなります。
私の場合、食後3回と起床時と就寝前の一日5回もしていました。
やる事がないからでしょうかね?
そんな日常的な歯磨きをしていると、慌てた表情で看護師さんが飛んでくることが、度々ありました。
いつも、歯磨き中とわかると、ホッとした表情で引き上げていきます。
私の病棟は、循環器内科だったので、入院中は心電図や脈拍を測る機器を身体に付けて生活していました。
そのデータは常時ナースステーションにてモニタリングされていて、異常値になるとアラームが鳴る仕組みです。
ある看護師さんが教えてくれましたが、歯磨きをすると心電図が致死性不整脈(心室細動)の波形とそっくりなんだそうです。
この時間はどうせ歯磨きだろうと思っても、チェックしにいかないと、取り返しがつかないことになってからでは遅いので、常に確認しにくるのだそうです。
看護師さんの間ではそのことを「歯磨き不整脈」と言うそうです。
循環器内科ならではかもしれません。
病院食は不味いし味気ない制限食だから人気がない?
病院食は美味しくないと思われがちです。
実際、私もそう思っていました。
私の場合、高血圧・心臓食の6g/日の減塩メニューだったので尚更です。
面会にきた家族などにも『薄くて気の毒』みたいなニュアンスのことを言われたことがあります。
しかし、意外にもしっかりした味付けで不味くはなかったです。
まあ絶賛するほどの美味ではありませんでしたが…。
私の入院していた病院は、『パン』『ライス』『麺』のうち好きな主食を選べました。
入院したのが夏でしたので昼は麺にしていました。(朝はパン、夕はコメ)
麺類は、うどんや素麺が多かったです。(パスタは出ませんでした。)
私的には、画像にあるような冷やし天ざるうどんや肉うどんが美味しかったです。
但し、病院食は病院によって差がありますし、美味しい不味いは運だと思います。
病院の大部屋ではノートパソコンが使えるけど注意が必要
私の入院していた病院は、大部屋でもノートPCの持ち込みは大丈夫で、ご飯を食べる時に使うサイドテーブルを使えば、全く問題なく利用できます。
実際に私も入院の後半は、持ち込んでいました。
ただ、パソコンの種類や打つ人によってタイピング音が気になる人は気になると思います。
実際に私も、同部屋の人がEnterキーだけ大きく打つ癖のある人がいてタイピング音がとてつもなく気になりました。
また、マウスのカチカチする音も、ほかの人には意外に気になるものです。
大部屋の場合は、静音設計のノートパソコンや消音マウス、キーボードカバーなどで工夫したりして、トラブルを未然に防ぎましょう。
病院では気軽に睡眠薬(眠剤)をくれる?
これについては、病気の種類や個人差が大きいと思うのでネタとして。
入院するまで、睡眠薬など飲んだ事もなかったのですが、手術後や寝れない時に、看護師さんから「今日は眠剤飲む?」と気軽にいわれていた。
我慢されて寝れないより、薬を使ってでもグッスリ寝てほしいとのことで、ICUの頃から度々眠剤を勧められました。
一般病棟へ移って同部屋の人にも、同じように勧められたのを時々耳にしていた。
処方されるのはいつも『ゾルピデム酒石酸塩錠5mg』という錠剤。
飲んでから眠くなるまで、「電子書籍で読書して眠くなるのを待って…」と思っていてもずっと読めてしまいます。
人によるのか量が少ないのかわかりませんが、私的には、ほとんど効かなかったですね…w
財前教授の総回診のような回診がある?
大学医学部の教授先生が患者を診て回る教授回診。
入院していた病院でも、『白い巨塔』のドラマような回診がありました。
流石に「財前教授の総回診です!」のようなマイク放送までは無かったですが、回診の様子は本当にドラマで見たまんまだと興味深かったです。
ICUの時も一般病棟へ移動してからもありました。
朝一、ご飯を食べ終わりしばらくすると、「教授回診があるのでベッドにお戻りください」とアナウンスがあります。
ベッドで横になっていると担当医か執刀医の先生が教授に説明しています。
それを、後ろで聞いている若い人がメモを取っているという、どこかで見た風景が再現されていました。
ちなみに、私には、話しかけられたことはなかったです。
病室のほかの患者さんと先生の会話はみんな耳をダンボにして聞いている?
ここから下は、後日消化器内科に入院したときの追記になります。
実は、今回は前回と違った科に入院しました。
前回は、循環器内科で同部屋の方々の症状もよく似たものでしたので、同部屋の人と先生の会話はなんとなく耳に入る程度でした。
しかも、だいたい私と同じような治療なので理解もできていたし、他人のことなのでそれほど興味もありませんせした。
しかし、今回は消化器内科の6人の大部屋で、色々な患者さんがいたのです。
例えば、家族から臓器提供を受ける人、他から転院して最新医療を受けている人、わざわざ遠方から特殊な治療をするために何度も入院している人など病名は分かりませんがさまざまな人が入院していました。
上の画像のようにここの病室は、みんな重い病気の方々でカーテンを閉め切っている病室でしたから会話も挨拶程度しかありません。
ほとんどの人が明日の治療方針などをベッドで受けていので、会話が聞こえてきます。
「私はたぶん日本で一番多くこの検査してるから、検査結果を見る前にこの治療が向いている人なのかわかるのよね…」
「臓器提供をしたほうも、お酒は飲めなくなるとの議論はたしかにある…」
「検査の結果次第でまたMRPを試すかもしれない…」
聞きなれない医学用語や化学療法などの説明をよくされていました。
聞こえてくるとパソコンでしていた作業を少し休め、興味本位で耳をダンボにして聞き入ることがありました。
(耳に入ってくるのでっていうのもありました。)
これは、私だけかもしれませんけど、恐らくみんなそうなんじゃないかと思います。
私の場合は、血液サラサラの薬さえ飲んでいなければ大変な手術ではありませんし、この病室になぜなったのかは謎のままでした。
ただ、共通点があるとすれば皆さんこの病院に何回も入院している方々ばかりというところです。
他にも、あるあるネタを思い出したら追加したいと思います。
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